123MODEL

伊豆山の創造的復興

123MODEL(伊豆山モデル)

ALL HAPPY — 伊豆山に、夢が咲く未来を。

構想者:たーなー先生(田中直人)

構想の見取り図

歴史から、次の活動へ。

  1. 歴史・自然・文化
  2. 観光・創作・教育・交流
  3. 地域の仕事と暮らし
  4. 次の活動
実践を通して確かめていく、構想の並びです。

01

苦難の先に、どんな未来をつくるのか

2021年7月3日、私は伊豆山で土石流災害を経験しました。当時、この地域に友人は一人もいませんでした。今では、顔を合わせ、声をかけ合い、ともに活動する多くの仲間がいます。

失われたものや、今も続く一人ひとりの苦難に向き合いながら、伊豆山の未来をつくっていきたい。私が目指す創造的復興は、この土地に新しい夢や挑戦が生まれ、花が咲くように、その可能性が開いていくことです。

その理念が「ALL HAPPY」です。

暮らす人、働く人、訪れる人、地域を支える人。それぞれの喜びがつながり、仕事に誇りが生まれ、暮らしが豊かになる。子どもや若者が、この街で自分の未来を思い描ける。そのような伊豆山を、仲間とともに育てていきます。

その手応えを、日々の活動や地域の変化のなかに確かめていきます。

123MODELは、伊豆山の歴史・自然・文化を土台に、観光、創作、教育、日常の交流をつなぎ、地域の仕事と暮らしを豊かにしていく創造的復興の構想です。

02

歴史と伝統を、未来の力へ

伊豆山の中心には、伊豆山神社があります。海辺の走り湯、伊豆山浜から本殿へ続く837段の参道、さらに本宮へと続く山の風景。源頼朝と北条政子の物語や、修験の歴史など、この土地には長く受け継がれてきた文化があります。

これらの魅力を学び、地域の方々や神社の声に耳を傾けながら、国内外へ伝えていきます。歴史を知る、参道を歩く、参拝する、地域の人と語り合う。その体験を通して、伊豆山を深く理解してもらいたいと考えています。

箱根との二所詣の歴史を踏まえ、十国峠や富士山、初島などの周辺資源ともつながる旅を育てます。海から山までの風景と文化を、滞在しながら味わえる地域を目指します。

参道周辺には、地域の食や文化に出会える横丁が生まれる。商店や飲食店に人が集まり、若者が新たな店や仕事に挑戦する。伊豆山の暮らしと景観に合う参道のにぎわいを、地域の皆さんと考えていきます。

伊豆山神社が、関東を代表する参拝先として国内外から広く親しまれる未来を目指します。

03

伊豆山の音を、世界へ

伊豆山の朝には、鳥の声と波の音が響いています。この土地で日々出会う音や風景を記録し、作品にし、世界へ届けたい。その思いが、私の創作の出発点です。

自然音のレコーディングと発信、地域に残る伝統音楽や文化の継承、そして新しい音楽や芸術の創作。それらをつなぎ、伊豆山で生まれた作品が、録音や配信を通じて世界の誰かに届く仕組みを育てていきます。

音楽、ダンス、演劇、映画、写真、美術、放送。さまざまな表現が出会い、地域の記憶を残し、新しい物語をつくる。123ミュージカルやドキュメンタリー映画など、これまでの実践をその土台とします。

神社や参道、123 MUSIC & RESORTSの野外ステージなどで、それぞれの場所にふさわしい音楽・アート・食の催しや国際交流を育てます。地域の方々との協議を重ねながら、住民も訪問者も参加できる発表と交流の場を広げていきます。

さらに将来の構想として、アーティストが滞在しながら制作するアーティスト・レジデンスを考えています。海を眺め、温泉でくつろぎ、地域の人と出会う。その時間から、新しい作品が生まれる場所にしたいと考えています。

04

一日では楽しみ尽くせない伊豆山

伊豆山には、歴史や文化に加え、海、山、温泉、そして食の魅力があります。それらをつなぎ、何度も帰ってきたくなる滞在をつくります。

地域や近隣の魚介、野菜、しいたけ、沢庵、ジビエなどを味わい、その食材を届ける人の話を聞く。料理と日本酒やワインの組み合わせを楽しみ、土地の文化に触れる。地域の食材と、それをつくる人の物語を軸にした食の旅(ガストロノミーツーリズム)を育てていきます。

海辺でのカフェや食事の場を育て、釣り、クルーズ、初島への旅、ダイビングやマリンスポーツとつなぐ。参道を歩き、神社を訪れ、山の風景を楽しみ、MOA美術館で芸術に触れ、温泉でくつろぐ。一つひとつの体験を、担い手や事業者とともにつないでいきます。

日帰りの散策から、1泊2日の滞在、1週間の創作や仕事、そして暮らしの一部として伊豆山に通う。訪れるたびに新しい出会いや発見があり、自分なりの関わり方が見つかる。そのような段階的な体験の道筋を、事業者や地域の方々とともに整えていきます。

宿泊、飲食、体験、案内、買い物に使われたお金が、地域の店や生産者、働く人に届く。その収益が、次の雇用や創作、文化の継承、地域の手入れへつながる循環を目指します。

不動産、旅行、通訳案内、食と酒についての学びを深め、私自身も、その循環を支えられる人間になりたいと考えています。

05

創り、学び、挑戦する場所へ

私は、ボイストレーニングや音楽制作、教育の仕事を通して、人が声を出し、表現し、自分の可能性に出会う場をつくってきました。その経験を、伊豆山でも広げていきたいと考えています。

子どもから大人まで、学びを求める人が伊豆山に集まる場をつくる。小学生が地域の自然や歴史に触れる体験、学生が地域課題に向き合うフィールドワーク、社会人が創作や経営を学ぶ研修や合宿、シニアが新しい挑戦を始めるきっかけ。歴史・自然・文化・温泉・食がひとつの場所にある伊豆山だからこそ、深い学びが実現できると考えています。

歌や演奏、ダンス、演劇などの表現教育、企業研修、創作合宿、夏休みのプログラム。神社や地域の方々とも対話しながら、伊豆山の環境を生かした学びを育てます。将来は、定期的に通える教室のような場から始め、継続的に芸術やエンターテインメントを学べる教育拠点の実現も探っていきます。

英語や地域案内を学び、海外から訪れた人と交流できる機会も増やします。住民が地域の魅力を自分の言葉で伝え、海外の人が伊豆山を好きになり、何度も訪れ、やがて暮らしの仲間になる。そのような国際交流を目指します。

大学の学生や教員、卒業生の皆さんとも、伊豆山を学びと実践の場として共有したいと考えています。地域の課題と可能性に直接触れ、住民や事業者と協働する。その経験から、新しい研究や事業が生まれることを願っています。

起業家やフリーランスが、滞在しながら働き、学び、挑戦できる環境も構想しています。通信やリモートワークの環境、AIを学び活用する機会、住まいや交流の拠点を整え、地域に新しい仕事が生まれる土台を育てていきます。

06

日常の交流から、防災を支えるつながりへ

2026年10月8日現在、TEAM伊豆山には133人の仲間がいます。それぞれが関われる活動を通じて、地域のつながりを育てています。

毎月の参道・境内清掃、宮司さんとの防災コミュニティについての対話、伊豆山祭、123ミュージカル、映画、テーマソングや動画の制作。伊豆山小学校の青空集会への参加や、子どもたちのミュージカル出演も、その大切な実践です。

清掃で顔を合わせる。祭りを一緒につくる。歌い、演じ、作品を残す。LINEグループで連絡を取り合う。その積み重ねによって、地域に知り合いが増え、困ったときに声をかけ合えるかけがえのない世代間交流の関係が育っていると感じています。

活動を通じて学校や神社を訪れ、道のりを歩き、地域の話を聞くことも、自分の暮らす土地を知る機会になります。こうした日常の交流が、いざというときの連絡や助け合いを支える関係へとつながるのではないかと考えています。

これからは、コミュニティカフェを交流の拠点として育て、住まいや旅の相談、学び、ボイストレーニング、カラオケ大会など、人が関わり続けられる機会を広げていきたいと考えています。

07

旗を掲げ、地域に学び、仲間と育てる

123MODELは、私自身の思いから始まった構想です。その未来を言葉にし、最初の一歩を踏み出す責任を、私が担いたいと考えています。

同時に、伊豆山には、この土地を長く支えてきた方々の経験と、それぞれの思いがあります。地域の歴史や暮らし、人々の声に学びながら、対話と実践を重ねていきます。

仲間は、一人ずつ。それぞれの夢や得意なことを持ち寄り、共感できる取り組みから、ともに始める。関係を育てるために必要な時間も、大切にします。

123 MUSIC & RESORTSを最初の実践拠点として、小さな活動を積み重ね、その成果や課題を共有する。

すでに地域で事業を営む方々、新しく挑戦を始めた方々がいます。それぞれの得意なことを活かし、互いに協力しながら、伊豆山を訪れる人を一緒に迎えていく。その関係を大切にします。

住民、神社、商店、生産者、大学、企業、そして伊豆山を愛する人々との協働を育てていきます。

私が掲げた旗のもとに集まった仲間が、それぞれの場所で新しい夢を咲かせていく。その歩みを、伊豆山の未来につなげていきたいと考えています。

08

地域の価値を、暮らしの豊かさとして育てる

訪れた人が再び訪れ、地域の活動に参加する。二拠点生活や別荘での滞在を通じて関わりを深め、移り住む。若者が地域に仕事や居場所を見つけ、次の挑戦を始める。

そうした変化が一つでも多く重なることで、伊豆山に住みたい、働きたい、事業を営みたいという人が増え、土地や建物の価値も育っていくことを目指します。

その価値を、地域の暮らしの豊かさとして確かめていきます。地元の事業者や生産者に届く収益、地域に生まれた仕事、継続して訪れる人や活動する仲間、住民が感じる誇りや暮らしやすさ。地域への変化を見つめながら、取り組みを改善していきます。

09

実践から育て、確かめ、次へつなぐ

まず、清掃、祭り、ミュージカル、映画などの既存活動を大切にし、交流と創作の機会を育てます。自然音の記録や発信、コミュニティカフェ、地域の食や歴史を楽しむ体験など、実現可能な取り組みから進めていきます。

そこから、複数の担い手をつなぐ滞在型の旅、国際交流、創作滞在、大学との実践学習へと広げます。学校跡地などを活用する大きな拠点づくりは、所有者や地域、行政、関係者との協議を経ながら、事業として継続できる条件を検討します。

123MODELでは、「文化活動や交流が人々のつながりをどう育てるか」「滞在や創作が地域の仕事と収益にどうつながるか」「日常の関係づくりが防災への備えをどう支えるか」を、実践を通して確かめたいと考えています。

伊豆山で得られた経験を記録し、将来は、同じように未来をつくろうとする地域とも共有していきます。

10

伊豆山に、夢が咲く未来を

歴史と自然に、世界の人々の感性と挑戦が出会う。

訪れる人が、創る人に。創る人が、地域の仲間に。その仲間が、次の誰かの夢を応援する。

一人ひとりの夢が咲き、その喜びが地域に広がっていく。

ALL HAPPY。伊豆山に、夢が咲く未来を。

この未来に共感する方と、それぞれの力を持ち寄り、一歩ずつ、ともにつくっていきたいと考えています。

公開:2026年10月

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